2013年11月29日金曜日

8. チェンマイ

8日目 チェンマイ
朝起きると、雨のにおいがした。急いで洗濯物を取り込むと、案の定雨が降ってきた。ラナゲストハウスに泊まっている。ドミトリーが120バーツ。初めに泊まったライタイゲストハウスの1/5値段だ。ここラナゲストハウスのラナとは
、かつてこの地で栄えたラナという都市のことである。

チェンマイは、京都に似ている。寺院に訪れた客をもてなす精神に満ちている。マッサージが際たる例だ。

メモ
 I→
すぃーくぉん→stay with me
がぽん→hotel
ふっとやーが→
たいわー→
ひんばったろぶっが→
ま↑ーあ→犬
めーゃお→ねこ
しんろん→
ぎん→たべる
ぶ↑ぱい→行く
しゃん→I
ぽん→I
くん→you
ごーがい→チキン
にぷん→二本
すぃえずぁい→悲しい
ぱさ→マナブ
めさばーい→病気

くん ぷと あらーい


You→
 ちゃんにゅーてぃいーんや→are you staying here?
Yes→チャイ
No→マイ

ガリバーの町。チェンマイ。欧米人は「洗練された」趣味で幅を効かせ、冴えない過去をふっしょくする。
小心者通しがバーでつるみ、なんてハッピーな町だ。最高だ!と歌を歌う。ベンを見てると悲しい気分になる。トレインスポッティングの主人公のようなパッとしない欧米顔で、モエエシャンドンを愛する。チェンマイにシャンパンが馴染んでないことに文化の遅れと憤りを感じ、チェンマイで一のクラブで小さく肩を揺らす。
彼らは、根本的に変わらない。
ベンは知れば知るほど、あらゆる面で、可哀想な男だ。
異国の地で、運良く現地の金持ちを捕まえ、ゲイたちを引き連れて、こじんまりしたレストランを改善してゆく。
あらを探せばいくらでもあるのが、新興国だ。いくらでも改善の余地があり、仕事が尽きることはない。良くしようと思えば、してもしたりないのだ。
もともとボロボロの家を改装するようなものだ。
何れにせよ、彼らのレストランのターゲットは、観光で訪れた金持ちの欧米人だ。周囲がこんな感じなので、差別化は容易だ。

まさに、ガリバー。
ガリバーと小人の関係性を考えれば考えるほど、可哀想が顕著にあらわれる。

しかし、可哀想だからこそ、ある種の人々を惹きつける。本人が自覚していないだけ、余計に可哀想である。
世の中には、可哀想な人間がごまんといるが、大きく二種類に分けられる。自覚しているか、していないかだ。ベンは後者。
自覚ある人間は、タチが悪い。


タフになることとは何ぞや。物乞いに対して無視を決め込むことだろうか。
私とは関係のないことだ、と見切りを付けることだろうか。

プロフェッショナルは、毎回ブレずに合格点が出せること。凝り固まった考えの下、スタイルを模索すれば、結果、より酷いことになる。プロの技。それは、毎日同じことを繰り返すことによる慣れによって可能となる。

日本に帰ったら、ベッド。取っ払って、部屋を倉庫と書斎にしよう。そして、3万くらいの狭い部屋を借りて、ベッドとシャワーだけ置こう。ゲストハウスのドミトリーの様な簡単なもので良い。無理なく朝早く起きれる環境をつくろう。

寝付けない。目を閉じても、まぶたにバネが入ってるみたいに目が覚めてしまう。


今日は、昼に起き、カフェに行き、クリスとあった。ナイスキッチンという身も蓋もない名前の小さな食堂で朝飯兼昼飯をたべた。野菜のごろごろ入ったスープカレー。少し辛いが、ときたまスプーンの上に紛れ込んでくるパイナップルが良い味を出してる。スープなので、米と馴染まないのが玉に瑕。
クリスが女を連れてきて、女は仕事に戻った。その後、クリスの各国の彼女自慢を聞き、肝心のラオスへの指南を仰いだ。クリスは、シュレックの肌を白くし、M字に髪を生えさせ、目を鋭くさせ、口元を緩ませたようなルックスで、必ずしもハンサムではない。だが、女にモテる軟派な男だ。
本当に綺麗な女には誰も声をかけないのだ。だから彼女たちは孤独だ。ただ会話をすれば良いのだ。と教わった。正論だ。
チケットの手配まで世話になり、ホテルまで送ってもらった。9時にハンガリー人と飲む約束をしたが、夜遅くなっても面倒だったので、ゆっくりシャワーを浴びた。今考えると、断りのメールくらい送っても良かったのかもしれない。

タイ人と話した。うーむ、タイ語はむつかしい。

0 件のコメント:

コメントを投稿