列車でバンコクへ向かう。ビエンチャンから、トゥクトゥク、とある駅から、列車で国境を越え、乗り継ぎ。
電車は、出発までしばらく時間がかかったが、笛だか鐘がなるとゆっくり動きだし、やがてスピードを上げた。
電車の中で一泊して、バンコクへ。
深夜特急だ。
そう考えると段々うきうきしてきた。
小汚いおっさんが、演歌を大音量で流していたが、注意したら止めてくれた。向かいに座っている高倉健似のおっさんは、英語が喋れないらしい。渋い。
列車は、電車ではない。電気の線がないのだ。おそらく、ディーゼルエンジンである。
見上げても、降り注ぐような星は見えない。景色も大体真っ黒だ。真っ暗の中に明るい星が一つだけ。
この星は日本でも見れるのだろうか、この星を追っかけて行けば、北極に着くのだろうか。そんなセンチメンタルなことを考える。
まるでマグネシウムをゆっくりと燃やしたような、白い尻尾の生えた光。遠くに見える光はどうしてこうも魅力的なのだろうか。あの星で、本当は誰かが意味もなくマグネシウムを燃やしているのではないだろうか。
森を歩き、砂漠を歩き、朽ち果てた遺跡を歩き、人と話すことなくひたすら歩いたとして。闇に瞬くネオンを目にしたとき、
パンティックプラザ
2or 511
MBK
15or 47
異質であり続けること。日本でも異質であり続けるには、どうしたら良いか?
高橋裕次というおっさんと列車で出くわした。ビールを奢ってくれた。
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