2015年12月26日土曜日

みんなどこかに行ってしまう。
なんてさみしいんだ、そう考えると。


僕はどこへも行きはしない。行けはしない。行く気もない。ただ、死を待つのである。

行ったこともない街へ。
どこへでも行ける時代に、どこに行けるというのだ!

あれこれと有名になったり、使命をこなしたり、自分を特別にしてゆく。
それはまあ羨ましいことだ。

しかし、勇気とか体力とか落ち着きが、足りない。1週間先がなんとなく見える。

自分の頭が向かうべき方向は何となく感じるが、それはパリではない。



人間、どこかへ行かないとダメなのだろうか。

広角がほしい。

もっと広く、劇的に、立体的に写せるはずだから。
しかし。

自分が離れれば良いではないか!
近くに居ようとしながら劇を見たがるのは、手前の怠慢である。立体感などまやかしだ!

引いて劇を見ろ!
感じるのは、そのまた未来に求めよ!
もっと広くを見ろ!

今ある目を信じよ!
そうだ!



とはいえ、欲しい。
今すぐ欲しいなあ。