2016年1月2日土曜日

暦が変わったぐらいで、何かが終わったと本当に思えるのだとしたら、そりゃなんて豊かな感受性なのかしら



あの壁は、きっと今日も明日もずっとそのまんま。

生きたまま、冷たい夜風や蒸せ返るほどの熱気に曝される植物なら、ともかくだ。
とにかく、野暮なことは言いっこなしさ。

夜の機械

僕は夜行性で、使っているカメラはフィルム式、Rollei35。

ローライは、露出計もなく、距離計もついていない。
アイフォンやデジカメのようにオートフォーカスも無ければ、明るさの設定も自動ではない。

おまけに僕は夜行性だ。暗くなってから動き始めて、写真を撮る。

昼は仕事をしているか、寝てしまうのだ。

夜は光が少ない。



それゆえか、僕の写真は、動いている写真がほぼ無い。

動く被写体は被写体ではないのだ。
シャッタースピードは1/15や1/30がほとんどだ。1/60は、ハイスピードに感じる。

なぜなら、絞りを絞っているからだ。絞りを絞れば、ピンぼけのリスクは減るのだ。



ゆえに、絞り開放で撮ることは、ほとんど無い。大体が、全てにピントの合った写真となる。



静かで、全体的にピントの合った写真。

構図で攻めるしかない。

何となく、そう思う。



だが、たまには、カラーフィルムを入れて、昼間出歩くこともある。そんな日は大体が朝帰りの朝、帰路。

慣れなのか、朝でも暗さを求めてしまう。


空が白いと、安心しないじゃないか。