道玄坂にはあぶれた半ズボンの男たちが騒がしく、部屋はどこも満室だった。無愛想なネオンは道行く人に赤いfullの文字を忠告した。
何組ものカップルが服を脱ぐためにうろうろと歩き回っていた。そして、我々もそうだった。
横浜から新橋へ五反田を通過して渋谷へ来たものの、目的には辿り着けそうになかった。
城の門をくぐるとき、女は一瞬覚悟を見せた。
いける。そう思った。
だが満室の看板を見て我に返ったらしい。
いける。そう思った。
だが満室の看板を見て我に返ったらしい。
はや歩きになって、駅に向かい始めた。
結局無駄なあがきは止めて朝まで散歩した。
結局無駄なあがきは止めて朝まで散歩した。
恵比寿方面の歩道橋で、時間をつぶした。
彼女には婚約者がいた。
東京へ転勤した際に別れた。
28にもなると本気で結婚を意識し始めるらしい。
私には結婚の気など1%もない。
期限付きの恋ということで話はまとまった。
一夏の恋という日本酒を飲んだ後では、それが妥当な気がした。
たくさん写真を撮った。
決して優れた写真ではないが、
好きな女を撮るのはそれだけで楽しかった。
ダーツをして、別々の家に帰った。