34. カルカッタ
・東京
全ての欲求、欲望を満たそうとする。満たされないと気が済まない。
日々日常の欲望に対しては、ある程度甘んじた方が、生活にゆとりが生まれるのかもしれない。
ああ、お腹が空いた。ああ、布団が気持ち良い。ああ、エトセトラ。
そういったものに酔いしれると、人間ぐうたらになる。走り回ってた方が、魅力的だろう。
朝、うるさいインド歌謡曲で目が覚めた。選挙カー並みのやかましさと傲慢さで、御構い無しに曲を町中に鳴り響かせる。一つだけではない、いくつもの歌謡曲が別々の人によって流され、カオスなハーモニーを奏でている。クラクションとカラスの鳴き声が、野次のようにハーモニーに加わる。
うるさい。
9時にチェックアウトという妙に厳しい規則にしっかり従い、Wi-Fiを探して空港へ向かった。照りつける陽射しの下、15分ほど歩く。背中が汗で濡れ、ピタピタと冷たく重いバックパックにへばりつく。
空港へ着くも、Wi-Fiは無かった。ネットカフェでちゃちょいと調べ、サダルストリートへ。
安宿が密集しているという。プリペイドタクシーをつかい、ストリートへ。
ゲストハウスを見つける。Wi-Fiがある。なんだって、こう日本人はWi-Fiが好きなのか。SIMロックのせいだろう。
人懐こいインド人に囲まれながら、数時間ぼんやり過ごす。
コーヒーをつくる。熱湯が無いので、水で抽出。蒸らし時間を20分にして、あとはそのまま、インヴァート。豆が良いからか、フルーティでとても美味しい。
町をぶらつき、飯をくう。
途中、日本人がいた。あれ、あの時のアフロだ。久しぶりだな、と再会を喜び、一度別れ、飯を食った。
本を買った。古本屋だ。地球の歩き方東南アジアと、ベトナムビジネス、デカルトの新書と引き換えに、わかりやすい英書を頂いた。
インドのガイドブックを500で購入。高い。
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