2013年11月29日金曜日

32. 香港

32. 香港

作家になる上で、「ざらざらした土」が教えてくれること

朝、到着する。8時くらいか。
「ユーヒアー」
と、教えてくれる。皆、良い人に見える。空港に向かう。Wi-Fiを拾う。
飯を食べる。

昼に、ワランと待ち合わせ。
駅で落ち合う。
家に泊めてくれるのかなぁと思ったが、なんと実家暮らし。話が違うぞポンポン。

香港グルメを食べる。うどん。

公園にはフィリピン人たち。家政婦。レズも多い。セントラルを小一時間散歩。気持ちは嬉しいが、荷物が重い。

宿を探しに、重慶なんちゃらへ。
インド人だらけ。部屋も胡散臭い黴臭い。
チャイニーズのとこに決める。
部屋で小一時間ワランと話し、駅までワランを送る。良いやつだ。
彼は、25歳。オーストラリアで3年デザインの勉強をした。半年でスキルは身に付く。あと、二年間、コンペに出し、先生に褒められ駄目出しをくらしながらすごした。アメリカ人はグラフィックデザイン、ヨーロッパ人はファッションデザインに長けているという。アメリカ人は、長所をがんがん伸ばしてれば認められるから、彼らの才能はぶっ飛んでるという。
話が終わると、次から次に話題を振ってきてくれ、助かる。

駅前で、素っ気ない握手をした。彼はあまり握手が好きではないらしい。

折角の日曜日の休みを潰してしまって悪いことをしたかな。

海を見に行く。夜景だ。綺麗だ。彼女が恋しい。隣のカップルはいちゃいちゃしている。

飯を食べる。デパ地下のようなフードコートへ。ぐるぐる周るも、パッとしない。牛丼のようなものを注文し、一口食べて驚いた。牛丼だ、これ。よく見ると味噌汁までついている。

うんざりしながら、コーン、プチトマト、かたい人参の切れ端、パセリを横に除け、味噌汁まで平らげる。
ふぅ、虚しい。

帰りがけ、明日のゲストハウスを見つける。丁寧なインド人の経営するゲストハウス。ドミトリーだ。

しばらく散歩すると、サッカーの賭けに出くわした。ノミ屋のような、場所で、点が入りそうになるたびに、歓声とため息が聞こえる。

「ゴール、ゴール、ゴール、イーズィ、ゴール、、、アァ」
ごついインド人が子どものようにはしゃぐ。
そういえば、ワランはインド人が嫌いだ。ポンポンも。

スラムの話と照らし合わせると、分かる気がする。

見知らぬ土地から来た人々が、彼らの論理で勝手に故郷を汚すのだ。

0 件のコメント:

コメントを投稿