2013年11月29日金曜日

24. バンコク

24.11/2 バンコク 

セイムセイム、キャノーット、ノーハーブ、、、こっちの英語はちょっと変だ。

朝7時に起きる。
蒸し暑くてなんだかボーッとする。部屋に強い日差しが降り注ぐ。風はほとんど入ってこない。

チェックアウトし、バスの集合場所に向かう。チケット。落としたことを思い出す。たしか、2日前だ。った。800バーツ、顔写真、チケットをまとめてバスの中で落としたのだ。

集合場所に向かうも、チケットを売ってくれた親父はいなかった。おばさんが二人いた。事情を話すも、「キャノーット」の一点張りだ。「ユハフトゥバーイアナザチケー」と言ってくる。親父からは180バーツで買った。おばさんは、「トゥリハンドレバー」とふっかけてくる。300バーツか、900円、こっちの感覚では3000円。
高いな。おばさんは、チケットの購入を急かしてくる。
少し待ってれば、バスが来るんじゃないのか!?150バーツなら出せる。というと、またしても「キャノーット」うぜえ。頼むよ、財布落としてお金がないんだよというと、200まで下がった。
時間は、7時45分。集合時間だ。バスは来る気配はない。あー、やれやれ。
実際、バスの値段は、350バーツ。しかし、おじさんから買う時には、一時、50バーツまで下がった。なんていいかげんなんだ。バスの空席がある場合、1バーツでもいいから多く設けてやろうという魂胆なのだろう。ガメツイ!バスがきて、いや、君は乗れないよ残念だね。と言われるのもシャクだし、その時になって350バーツまで値上がりしても嫌なので、150で手を打つことにした。

しばらくすると、スクーターに乗ったおっさんが近づいてきた。 「フォロミーナ」と言うので、おばさんに確認すると、「フォロヒム」という。
カオサン通りの路地に入って行くおっさんについていくと、魚が腐ったような匂いがした。おいおい、どこに行くんだよ、と思っていると、すぐに隣の通りに出た。
そこに駐まってるミニバスに乗り込む。中には、ヨーロッパ人。あまり愛想が良くない。初老の夫婦、レズビアンらしき女性二人、バンコクの大学に留学しているという男女三人組。挨拶をしたが、ろくすっぽ乗ってこない。
ひょっとしたら、この髪型のせいだろうか。あるいは、ひげのせいか。バンコクに来てから、あまり質の良いコミュニケーションをとっていない気がする。なんだかみんな何処かよそよそしく、端っから人を信用することを諦めている印象だ。
あるいは、良い宿に巡り合っていないからだろうか。チェンマイで初めて泊まったドミトリーの人々は、みなフレンドリーで人懐っこい人々ばかりだった。

クソ蒸し暑い気候のせいで、みんなイラついているのだろうか。私も含めて、そうかもしれない。
おそらく、バンコクは金がなければまともな暮らしが出来ない国だ。というのも、暑くて暑くてとてもエアコンなしでは暮らせない。大げさだと思うだろうが、もう11月で涼しい時期だというのに、東京の真夏の暑さなのだ。日陰を探して上手に暮らしてはいるものの、犬でさえ、楽しそうな顔をすることは稀だ。

anyway、国境へつくと、ビザを代行してやるとツアーの運転手に言われた。亜ライバルで取るつもりだったが、2時間かかる上に賄賂を要求されると聞いていたし、他の客も頼んでいるみたいなので、私も代行を依頼した。
値段、1200バーツ。
高い!!!!!
12ドルと聞いていたので、およそ3倍である。しかし、辺りをみまわしてもビザセンターは見つからない。値切ろうと思ったが、みなが素直に払っているので、代行業者も値下げという言葉を知らないかのような態度で、当たり前な顔して要求してくる。悔しいが、素直に払った。

値下げという術を知ってからというものの、したたかにふっかけてくる人々の腹の内が分かってしまう気がする。あまり良い気分ではない。時々、値切るために旅をしている気分にすらなることがある。値切ることなく、二つ返事でOKすれば、向こうもニッコリするだろう。しかし、なんか違う。情報の非対称生によって利ざやを得ることに味を占めた人々の卑しさは、どうもすきになれない。

anywayバスに乗る。
待ち合わせ場所、ガソリンスタンド、ビザ代行業者、国境、バスターミナル、そして今、バスの中である。


しーすれい、ハロー
おーくん、サンクス
くらいぷんまん、いくら?

水、スプライト、5000リエル
相場が分からん。
2500バーツを両替した。政府が経営する両替所らしいのだが、レートが全く良くない。

左手には湿原が見える。揺れることない水面が空と木々を反射して非常に美しい。右手には、時折線路が見える。
雨季なのだろうか。たまに、水に半分浸かった小屋がある。牛もいる。白い。
バスは舗装された一本道を怠そうに速度をあげて走る。もう夕方、5時32分。あたり一面は、何もない。湿原とも、田んぼとも、沼とも言える広い大地が広がっている。こういう光景はラオスで見たが、少し違う。ここには、山がない。村、町を幾つか通り過ぎる。また、湿原。

乗客は40人ほど。席にびっちりだ。みんな寝ている。私は、一番後ろの一番真ん中の席だ。急ブレーキをかけたらまっすぐ前に飛べる。左には、イングランド出身の22歳の男が二人。アレックスと、アンディ。右には、先ほどミニバスで一緒だった愛想の良くない男女。三人のうちこの二人はカップルらしい。黒人の歌うラップとシャカドンしたビートが痛々しく音漏れしている。
こいつらは、バンコクに住んでいるから、あまり見知らぬ人と知り合いたくないのだ。カップル+1という三人組。余った一人が気の毒だ。もう一人は、太っちょな女の子で、タイの文化を学んでいるらしい。英語が聞き取りにくかったが、アメリカからきて、「ジャストワンセメンスター」らしい。聞けば答えるが、警戒しているのかあまり話が弾まない。

アレックスは、大学で教育学、アンディはコンテックス!?を学んでいるらしい。大学は卒業したが、やりたいことが見つからないので、旅をしているとのこと。でも、おそらくタイで英語の教師をやるんじゃあないかなあと言っていた。
マレーシア1週間、タイ1週間、カンボジア1週間、ベトナム、シンガポール、マレーシアへ行くらしい。

5時47分、あたりはだんだん暗くなってきたが、バスは走り続ける。まだ、半分も来ていないのだろう。

19時くらいに、よく分からん食堂みたいなところで休憩。ビールを飲む。アンディと経済の話をする。タイでインターンをしているマーヴィン、他女子二人。女子1人がモロッコ。あとはドイツ。ものすごい数の蚊がいた。
ヤモリはゲロージュと言うらしい。

また、バスは走る。街灯の無い真っ暗な道を走る。道路は、だんだん穴だらけになる。ぼこぼこのところもあり、その度にバスはスピードを落とすが、それでも調子付いた蟹のダンスの様に、大いに揺れる。

胸のあたりがやけに冷たい。ミントのオイルを塗ったみたいにスースーする。何故だろう。


小島ヒロキ、21歳、南山大学、jica、エチオピア、オッバ村、経済援助、

旅の質とはなにか?
・行って何をしたか。遺跡よりも、生活を見て、何をしてあげるのが一番なのか、それを考えることが大切。旅というよりむしろ、調査に近い。現地の人と仲良くなって、価値観を学び取る。それが彼らの普通。
・誰も経験しないであろうことを経験すること。

将来の夢?
職業は、外交官。でも、なったからといって、自分の好きなことはできないだろう。事務作業とかに追われ、国に支配。
日本人として、誇りを持てる仕事をしたい。

日本人とは?
特殊な人種。負けて買った国、日本。日本列島に住んでいる人。沖縄。日本国籍。日本は怖い。日本企業はすごい。

人生で大事にしてること?
人脈。役に立つ。エチオピアにいけたこと。打算的な人脈も、友情もある。
質の良い人脈をつくるために心がけていること?
誰とでも仲良くする。人脈の多いやつを大事にする。
お前感情ないよねと、よく言われる。
こいつと仲悪くなると、こうこうこういうところで尊をする。排除する。
自分が、やりたいことをやること。

キャッシュパスポート。なくした。すがりたい。すがりついたところが、悪いやつ。

信用できるやつの見極めは?
時間。一緒にいる時間。一番長い時間一緒にいるのは、親。

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