2013年12月31日火曜日

60. ヴィパッサナ

60. ヴィパッサナ
4日目
目が覚めて、二度寝して朝の瞑想はさぼった。
そのまま朝ごはんだけ食べた。チャイも飲んだ。1.5杯。砂糖もたっぷりだ。大さじ三杯ほど投入し、甘々の状態で飲む。飲んだあとも下に砂糖が残る。それをスプーンで食べる。快感、快楽、幸せ。
自分はなんて駄目なんだー、とか惨めさに打ちひしがれることはなく、気持ちよく寝た分、しっかり瞑想しようと言う気になった。
そして、新しいことを習った。
頭から、つま先まで感覚を意識するヴィパッサナだ。今までの修行は、アナパナというやつだったらしい。なんやねん、アナパナて。
そんなことより、ヴィパッサナは楽しかった。高校のころに、演技レッスンでやったアレだ。
肌が空気と触れる感覚。普段意識してないために気付いていないだけの感覚。
それを感じるのはとても新鮮だったし、空気が暖かくて気持ちよかった。
没頭した。
頭から、おでこ、まゆげ、まぶた、鼻、ほっぺ、上唇、下唇、あご、耳、首のうら、首、肩、二の腕、肘、そのへんの腕、手首、手の甲、掌、指、親指、人差し指、中指、薬指、小指。
その要領で、爪先までたどり着く。右手が終わったら左手と、順番に、丁寧に感じてゆく。
さすが、神経が張り巡らされてるだけあって、手は、たくさん感じる。
目を閉じているが、意識している部分を黒眼が追いかけているのが分かる。
背骨を意識し始めたとき、猫背になっていたことに気づいた。正す。
足は相変わらず痛かった。
説明では、溶けてゆく、と教わった。全然溶けない。痛い。
痛みを感じるや否や、集中力が切れた。集中力が切れたその後は、再び仏陀を登場させ、叱らせ、耐えた。
そんな風にして、ヴィパッサナの一日目を終えた。
テープで注意点を聴こうとしたが、テープが上手く再生出来ず、Aが壊したので、英語版をみんなと聴いた。
どうやら、教組はゴエンカという名前のおっさんらしい。彼の話ぶりはユーモアに富んでいて、とても面白かった。外人も声をあげて笑っていた。
White? What is white? 
Oh you don't know the white. Hmm white is white, not black. Black? What is black? 
Oh you don't know the black. Hmm. Oh Look. This duck is white. 
Aha white is like this. White is soft.
No!!!
身振り手振りを交えて面白かった。ゴエンカは、元ビジネスマン。金持ちだった。
このおっさん、教祖だと思ってあたけど、ただの面白いおっさんだった。
こいつの変な歌にも耐えられる気がしてきた。
満足して眠った。


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