2013年12月31日火曜日

56. ジェイプル

56. ジェイプル
無意識化された知覚を意識しめ、呼吸を感じ、瞼の裏を見る。
ここの宿の住人はなんか楽しそうじゃない。
12.4
貧困に対する処方箋は無い。
耕す:掘り出し、噛み砕き、埋め戻す
文字禁止→記号が残る。
コミュニケーション禁止→
犬と同じ、あると食ってしまう。
無くてもがく。
笑うのはいいのか!?
以上が、この日書いたこと。
これより下に書くのは、修行が終わってから考えたこと。
この日、昼までトニーゲストハウスでぐうたらし、背の低いヒゲモジャフランス人と日本人のAさんと
日常生活に必要なもの以外全て預けた。だから、日記がつけられなかった。いわば、後日談だ。
人々は、この日以降喋ることが出来ないためか、やけにお喋りだった。不安な気持ちをお喋りで紛らわしているのだろう。
私はというと、誰かが間違えて私のサンダルを履いて行ってしまったことで頭が一杯だった。お喋りに興じず、人々の足元をじろじろ見ては探しまわった。
結局その日は見つからず、次の日に発見した。犯人はギリシャ人のおじさんだった。軽く一瞥し、不安は消えたが、若干の苛立ちは残った。


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