朝、6時ごろにカトマンズに着く。寒い。霧かほこりか、街は薄暗く曇っている。灰色の寒さだ。
タメルまで、500ルピーで来る。途中朝焼けが見えた。綺麗だ。初めて来たまちで初めて見る朝焼けと夕焼けは、なんだか格別である。
タメルはまだ眠っているようだった。
起きているのは、タクシー運ちゃんと、リキシャ、朝めしの屋台ぐらいだ。
クマリン、ギャンブル
と、リキシャが誘って来た。
空いているゲストハウスを片っ端から下見し、気付けば11時だった。
チェリーという安宿に決めた。
屋上には、日本人がたまっていた。ハシシを吸い、太鼓を叩いていた。ここは、日本人宿のようだ。
日本人の男を1人捕まえ、モンキーテンプルに行った。猿がたくさんいた。彼は、中央大学4年で留年が決まったので、理由づくりのために海外に出たという。タイの幾つかのまち、ハノイ、ネパール。昨日、一週間のトレッキングから帰ってきたという。
英語が喋れない。と言っていた。
今日は半日こいつと一緒に居た。趣味やらよく分からない。スポーツが好きらしい。
広場、寺。風情。
ネパールの男女。紳士のアプローチを見るのは楽しい。うっとりした甘い顔も、良い。
ピーナツ売りの男。40代だろうか。かご一杯に落花生を抱え、草臥れた様子で寺の階段に座って足をぶらぶらさせていた。
ピーナツのかごはゆりかごの様に大きく、この男の生涯の伴侶のように見えた。ピーナツは15ルピーだった。少しぼられた。味はただのピーナツだ。
男は、無意識にポケットの紙幣を取り出し、丸まった100ルピーのハジを伸ばすと、受け取った10と5ルピー札を、手持ちの束に加えた。すすだらけの男の手。100ルピーでさえ、
寺の麓には、バイオリン弾きの女性。気持ちの良い演奏で、かなしい風情に20ルピー落とした。
別に食べたくもなかったピーナツを片手に、フリークストリートを歩いた。哀愁漂う哀しいマジックアワーだった。
曼荼羅が8ドルで売っていた。
Body speech mind
砂でつくった曼荼羅を、川に流す。人生は永遠ではない。水は世界中に流れる。
Air water fire earth
曼荼羅の哲学をさらった。
宿の日本人と話した。
随分面白いおっさんだ。
本当はこんなもんじゃない!?
夢ビジネス。
ワンピース好きの考察。リーダーやら仲間。自己実現ビジネス。
欲望と不安のベクトル。不安の増幅。
チベット。中国。頭の中お花畑の人々。
葉っぱ、アドレナリン分泌無くす。人間の感情は脳内物質のバランス。
タケシ、マイコ、シャブ、キノコ、プラセボ。
チェリーの屋上。
コーヒービジネス、就活。
宗教は思考停止のセーフティネット。
救いか、合理か。ホープレス。ご利益。
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