2013年11月30日土曜日

38. カルカッタ

38. カルカッタ

朝起きて、身支度。チェックアウトを済ませ、レッドブルとビタミン剤を飲む。

チャイ屋へ。

すると、こないだのインド人がいた。おやまあインド人。このあいだはありがとうな。もう12時だというのにこんなところでなにほっつき歩いてるんだろう。まぁ、いいや、なに、俺は今日はジャケットを買いに行くんだ。ネパール寒いだろ。
なに、案内してくれる?ふうーん、ま、そう言うなら。

え、この二日ぐらい何してたかって?うーん、あんま大したことしてないぜよ、体調が優れなくてさ。
なんだ、お前は彼女とセックスか。いいね、全く。
なんだ、こんな路地奥なんて。

え、ここ?

明らかにジャケットとかないじゃんか。え、ブランケット!?
うーん、安いなら買うけどさ。

600ルピー!?高いよ。

100くらいかと思ってたんだから。え、カシミールのウール?高くない?
分かった分かった。そんなにムキになるなよ。150までなら出す。

「¥5×6〒×3+・8〒々〆8>>☆$」

うるせー、、、
なんだってそんなムキになってんだよ。お前、絶対こーゆーのが本職だろ。
嫌だよ。買わないよ。


しばらく歩いて、飯屋を探していると、ヤツがついて来た。
さっきのアイス代10ルピーを返せ。

あー、おけおけ。
待ってね、崩すから。

私は、チキンエッグロールを買い、お金を崩したが、ヤツは既に居なかった。


近くのスーパーのようなところで、1250ルピーでダサいダウンジャケットを買い、メロンを二つ買って、ゲストハウスに向かった。昨日は一つ90メロンだったルピーが今日は二つで80だった。

地球の歩き方は、無かった。

宿に戻った。誰も居なかった。メロンはぬるかったので、冷やしたかったが、冷蔵庫には鍵がかかっている。プリンス(宿の店主)はどうせ金を要求してくる。あまり関わりたくない。氷を買いに行こうかともたもたしていると、客が受付に来た。
チャンスだ。

冷蔵庫使っても良いか?
いいとも、兄弟。困ったらなんなりと言ってくれ。僕らは友達だからな。

新規の客の前で、ざーとらしく良い奴を演じている。嫌な奴でも弱味を突けば容易いこと。

友達の好意に甘え、私は気持ちよくメロンを冷やした。


ソファでぐうたら本を読んでいると、アフロが戻ってきた。今日も靴磨きをしていたらしい。すぐ人がたかってしまい、警備員に出ていけと言われるらしい。

しばらくすると外人2人組が来た。ドイツ人で、いきなりはっぱをキメ始めた。隣国にオランダがあるため、質は良いぜ、と自慢してきた。

少し貰ったが、ここで酩酊しても仕方がないので、アフロと飯を食いに出掛けた。
ビリヤニと魚カレーを注文し、すぐに平らげた。

食後にチャイ屋でピースを吸った。幸せだ。

ゲストハウスでは、みんな楽しそうにしていた。
メガネがインドビジネスについて語った。こいつ、なかなか勉強している。面白い。

インドで、ITを学んでいるそうだ。実に興味深い。データベースとか。分析とか、統計とか言っていた。学費も安いし、学ぶなら、インドという気がした。

しかし、インド人とのトラブル、テキトーさ、を考えると、タフでなけりゃやっていけない。

そんなことを話していると、はっぱを巻きはじめた。どいつもこいつも。

あまりキマらず、アフロと駅に向かう。

昨日
ハウラーハウラーハウラー
と叫んでいたのは、目的地だったらしい。
そう、我々はハウラーステーションへ向かう。

バスに乗るも、バス停に頻繁に停まる。焦ってきた。

あと30分後には、電車が行ってしまう。

急いでバスを降りると、人々が群がってきた。物凄い剣幕で怒鳴ってくる。なんじゃこりゃ!

言われるがまま、ついて行くとタクシーがあった。
バックパックを背負う我々を見て、ハウラーに行く奴だと察し、声かけてきたのだ。

350とか馬鹿高い値段を吹っかけてくる。200というと、250と言い、200と言うと210と言う。もう一度200と言うと、オーケー、カム。と、タクシーに乗らされる。

しかし、人々は口々に250と、まるで競りのように連呼する。トゥーハンドレッルピーというと、トゥーハンドレッフィフティーと、まるで韻を踏むが如く、誤魔化してオーケーを貰おうとする。
トゥーハンドレッド・ルピーと、改めてハッキリ言うと、220にしてよ、そうすれば俺らハッピーなんだよ、お願い、と手を合わせて頼んでくる。

こんなところで時間を無駄にしても馬鹿馬鹿しいので、オーケーオーケーと言って、タクシーの発進を促す。

バスで行けば5ルピーだ。
やれやれ、100でも高いだろうに。

駅に着いた。
看板の大きなネオンとタクシーやバスのヘッドライト、巨大なプラットフォームから漏れ出る光で、駅はまるで遊園地のエントランスのように見えた。チケット売り場には人がたかり、トイレには人がたかり、空いたスペースには人が雑魚寝し、実にインドらしい。


名ばかりスリーピングトレイン。インド人ファミリー。17歳の妻子持ち、誕生日。あまり甘くないアプリコット。

サンダフー、ダージリン。彼らのプラン。美しいエベレスト。

40だった、子持ちの母。

レヒーム一家と同じ席になった。ごはんをご馳走になった。もちろん、手で食べた。
Mental Satisfaction

バングラデシュ出身のイスラム。ラストサムライの話をした。Dignity

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