2014年1月6日月曜日

83. ブダペスト

83. ブダペスト
今日が大晦日らしい。
7時に起きた。隣の中国人がとてもうるさかった。猿だ。ドアを閉める音や、荷物をひっくり返す音で目が覚めた。ランドリーに出した洗濯物は乾いていなかった。Tシャツ二枚とバスタオル一枚が生乾きだった。気持ちの良くない目覚めと寒さで、朝から苛々した。
歯を磨き、56分39秒瞑想した。
なぜ56分かというと、アラームがいつまでも鳴らなかったため、試しに目を開けて見たら、あと3分20秒だったためだ。
頭がすっきりした。
ナイーブな観光客とすれ違う。彼等は集団で、口元を笑うか真一文字に結ぶか、どちらかだ。
しかし、どちらかと言えば私も人のことが言えないのかもしれない。
新しい宿へ向かう道中、パンが焼きあがる良い匂いがしたので、入った。
ハート型をしたリコッタチーズのパン。りんごやヨーグルト、カスタードのような甘さ。温かく無かったが、美味しかった。
今日泊まる宿までは、2キロほどある。12時。道中、コートと長袖のシャツを買った。コートはボタンが取れていて、裏地がどうしようもなくダサいのだが、ウール生地で悪くはない。二つで3000円だ。悪くない。
ホテルで少しくつろいで、腹を満たしに外に出た。13時過ぎ。
美術館付近の広場から出ているメトロで海へ向かった。
キャパは閉まっていた。
美しい。美しい。ああ、なんて美しいんだ。私は砂漠の神には祈らないけれど、ああ、この美しさは本物だ。
うなだれるキリスト、掘りの深い顔立ちにこびりつく暗影。
協会を出ると、チョコバナナの甘い匂い。カスタードかな。どこの国も、寺の周りは楽観的過ぎるほど屋台が賑わっている。
ドナウ川とホットワイン、
温かいりんごネード。

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